デバッグ・ソリューションのスウェーデンVerifyter社に元HARDI創設者が出資
2012年2月29日、HW/SWデバッグ・ソリューションを手掛けるスウェーデンの新興EDAベンダVerifyterは、同社に新たな役員が加入することを発表した。
Verifyterは、2010年に設立されたEDAスタートアップで、リグレッション・テストの自動化ツール「PinDown」を提供している。「PinDown」は、リグレッション・テストの結果からバグの有無を診断する人手作業の自動化を狙うもので、ハードウェア開発に限らずソフトウェア開発にも利用可能。同社によると既にSynopsysが「PinDown」を3年契約で導入しているという。
※画像はVerifyter社Web上の画像「PinDown」のイメージ図
今回Verifyterに対して元HARDI創設者のLars-Eric Lundgren氏が出資し、同社のチェアマンに就任することになった。出資額などの詳細は明らかにされていないが、Lars-Eric Lundgren氏は「PinDown」のポテンシャルを高く評価しているとの事。同氏によって投資される資金は主に製品開発チームの拡大と北米市場での製品展開に充てられるという。
尚、プロトタイピング・システム「HAPS」を手掛けていたHARDI社もVerifyter同様スウェーデンの会社で、同社はその後Synplicityに買収されSynopsysの一部門となった。Synopsysが既に「PinDown」のユーザーであるのは、Lars-Eric Lundgren氏の手引きがあったと見て間違いないだろう。