3次元電磁解析ツールの米NIMBICが日本展開を開始-ステイシフト社と代理店契約
2012年3月1日、CAEツール販売を手掛ける国内ベンチャーのステイシフト社は、米NIMBIC社との総代理店契約の締結を発表した。
NIMBICは、PCBボードおよびICパッケージ向けの3次元電磁解析シミュレーター「nWave」、3次元寄生抽出ツール「nAPEX」を提供するEDAベンダで、以前はPhysware社としてビジネスを行なっていたが、昨年社名を一新し新たなクラウド型ソリューションの提供を開始した。
同社のソリューションの中心は、高速処理を売りとした3次元電磁界シミュレーター「nWave」にあるが、昨年開始した「nCloud」と呼ぶクラウド環境上でツールを利用できるサービスが話題を集めている。同サービスを利用すればツールのライセンスを購入することなく、使用量に応じたツール利用料を支払うだけでネット上でオンデマンドで「nWave」や「nAPEX」を利用する事がで可能で、同社の発表によると既に先行ユーザーとして、TI、Toshiba、Panasonic、Renesas、Vitesse、Tabulaが同サービスを利用しているという。
※画像は「nWave」のGUI画面
※画像は「nCloud」のGUI画面
今回NIMBICと独占代理店契約を締結したステイシフト社は、2010年設立のベンチャーで本拠をかながわサイエンスパークに置く。技術陣は、チップ?パッケージ?ボードシステムのシグナルインテグリティ、パワーインテグリティ、電磁干渉解析で10年以上の経験を持つよいう事で、今回の代理店契約においては日本国内の製品の販売ならびに技術サポート業務を包括的に請け負うという。