ZiiLABSの100コアAndroid向けプロセッサ「ZMS-40」はMagmaのツールで設計
2012年2月16日、Magmaは、Creative Technologyの子会社であるZiiLABS社によるMagma製品の採用事例を発表した。
発表によると、ZiiLABSは今年1月に発表した100コアのAndroid向けプロセッサ「ZMS-40」をMagmaのEDAツールで設計しテープアウト。ZiiLABSは2000から10年以上に渡りMagmaのツールを利用しているMagmaの初期ユーザーの1社で、今回の「ZMS-40」の設計を成功させた事を受け、インプリメント・ツール「Talus 1.2」、スタティック・タイミング・アナライザ「Tekton」、寄生抽出ツール「QCP」、回路シミュレーター「FineSim SPICE」、物理検証ツール「Quartz」を次のデザインに向けて配備するという。
ZiiLABSの「ZMS-40」は、4つのARM Cortex-A9(1.5GHz)コアと独自開発のメディア・プロセッサ・コア96個を搭載したAndroid端末向けに最適化した100コア構成のプロセッサで、前世代製品「ZMS-20」と比較して約半分の消費電力で倍のメディア処理性能を実現。
「StemCell Media Processor」と呼ぶ独自のメディア・プロセッサ・コアは、OpenCLを通じて様々な処理を実行できる。ZiiLABSは、「ZMS-40」を搭載したAndroid4.0ベースのJugarタブレットを今年1月に開催されたCES2012で披露している。
※画像は「ZMS-40」のブロック図、ZiiLABS社のWeb上の掲載画像