Xilinxが「Zynq-7000 EPP」によるLinuxOSベースの非対称型マルチ・プロセッシング・ソリューションを発表
2012年2月29日、Xilinxは、ドイツで開催中のEmbedded World 2012にて、「Zynq-7000 EPP」によるLinuxOSベースの非対称型マルチ・プロセッシング・ソリューションを発表した。
今回発表されたソリューションは、XilinxのパートナーであるPetaLogix社と共同開発したもので、「Zynq-7000 EPP」に搭載される2つの「ARM Cortex-A9 プロセッサ」にLinuxとRTOSという異なるOSをそれぞれ実装し、両OSの最適な部分を活用することでリアルタイム性能が必要なアプリケーションのニーズに対応するというもの。両プロセッサ間の通信には「RPMsg プロセッサ間通信 (IPC)」を用いる。
このソリューションを用いることで、複数のイベント処理に伴いタイミング要件の異なる複数の応答が発生する自動車用ドライバー・アシスタンス・システムや、モーター制御と安全性監視機能を統合する産業機器制御システムなどのアプリケーション要件に応える事ができるという。
Xilinxは今回発表した新ソリューションの技術資料やリファレンス・デザインを開催中の「Embedded World 2012」にて展示しているという。
尚、Xilinxは「Zynq-7000 EPP」向けのソフトウェア開発環境として、EDAベンダCadenceと共同でバーチャル・プラットフォームを開発すると発表していたが、2月27日、Cadenceは同バーチャル・プラットフォームの製品リリースを発表した。同環境は既にXilinx Certified Alliance Program Memberによって利用されており、今回一部のXilinx先行顧客への提供が開始されたという。