MentorがUVMの利用促進に向けて独自ソリューション「UVM Express」と「UVM Connect」をリリース
2012年2月23日、Mentor Graphicsは、検証メソドロジUVMの利用促進に向けた独自のソリューション「UVM Express」と「UVM Connect」のリリースを発表した。
※UVM:Universal Verification Methodology
発表によると「UVM Express」および「UVM Connect」は、Mentorの運営するWebサイト「Verification Academy」で無償配布されるもので、Mentor製品のユーザーに関わらず誰もが利用可能。「UVM Express」は、UVMの導入を段階的に支援するための言わば「導入支援パッケージ」で、UVMを実用する上で重要な下記4つの手法について指南書となるドキュメントと各種サンプルを提供。ユーザーはそれらを利用する事でオブジェクト指向プログラミングに関する知識が無くとも、UVMメソドロジを容易に導入できる。
・テストベンチ環境を構築する手法
・抽象度レベルを引き上げる手法
・テスト品質を検証する手法
・テストの策定手法
「UVM Connect」は、SystemCで書かれたモデルとSystemVerilogで書かれたモデルを接続するためのUVM準拠のオープンソース・ライブラリで、提供される「UVM Command API」によってSystemCモデルとSystemVerilogモデルの間をTLM 1.0およびTLM 2.0インタフェースで接続する事が可能。ライブラリと合わせてサンプルやユーザーガイドも提供される。
これら「UVM Express」および「UVM Connect」として提供されるソリューションは、これまでも「Verification Academy」やユーザー・サポートを通じてMentorから個別に提供されていたものだが、今回誰もが汎用的に利用できるものとしてパッケージ化された。