ARM売上報告、11年10-12月は前年比21%増の2億1700万ドル-年間売上過去最高
2012年1月31日、ARMは、2011会計年度第4四半期(2011年10-12月)の売上を報告した。
ARMの2011会計年度Q4 (2011年10-12月) の売上は、前年比21%増、前期(2011年Q2)比12.8%増の2億1700万ドルで四半期売上記録を更新した。四半期売上記録の更新はこれで7四半期連続となる。営業利益は前年比45%増の6900万ドルだった。
ARMの2011年の売上累計は前年比24%増の7億8500万ドルで、営業利益は前年比37%増の2億2970万ドルを記録した。同実績はもちろん過去最高記録となる。
ARMはこのQ4で新アーキテクチャのARMv8コアを含む25件のプロセッサ・ライセンスを獲得(前Q3では28件)。その内3件は新規顧客でいずれもCortexシリーズのライセンス契約だった。また、Cortex-AシリーズのフジカルIP「POP(Processor Optimisation Pack)」のライセンスを新たに3件獲得。GPU「Mali」の新規契約は5件だった。プロセッサ・ライセンスの契約数でみるとこの1年間で106件の契約を獲得した計算となる。
※画像はARM発表資料より抜粋
Q4で出荷されたARM搭載チップの総数は約22億個で、うち約12億個はスマートフォンなどのモバイルデバイス向けに、約10億個はコンシューマーおよびクルマ向けで、コンシューマーおよびクルマ向けの出荷数は前年比40%増となっている。
売上の内訳を見ると、プロセッサ・ライセンスのQ4売上は前年比36%増の7890万ドルで、年間売上合計は前年比37%増の2億8570万ドルだった。プロセッサ・ロイヤリティのQ4売上は前年比22%増の1億1470万ドルで、年間売上合計は前年比21%増の4億560万ドルだった。
ARMは次期2012Q1売上を2億ドル前後と予測。2012年合計売上は約10%増の8億6000万ドル前後と予測している。