Agnisysが「IDesignSpec」の無償版を配布、レジスタ仕様からUVMベースのレジスタ・モデルを自動生成
2012年2月28日、機能検証にフォーカスしたEDAソリューションを手掛ける米Agnisysは、同社製品「IDesignSpec」の無償版の配布を発表した。
Agnisysの「IDesignSpec」は、Word、Excel、OpenOfficeで記述されたレジスタ仕様から以下のような様々な形式のコードやドキュメントを自動生成するツールで、ハードウェア機能検証での利用を一つのターゲットにしている。
・合成可能なバス・プロトコルのHDLコード(AMBA-AHB, AVALON, and Proprietary)
・OVM, VMM, UVM, eRM (vr_ad)向けのテストベンチ・ファイル
・ファームウェア、デバイス・ドライバ向けのCヘッダおよびC++クラス・ファイル
・HTMLおよびPDFドキュメントファイル
・SystemCおよびSystemVerilogベースの検証コード (UVM,OVM,VMM)
・IP-XACTおよびSystemRDL(レジスタ仕様の記述ファイル)
・TclまたはXSLTスクリプトによるユーザ独自形式の出力も可能
今回発表された「IDesignSpec」の無償版は、現在サンノゼで開催中のDVConで発表したと思われる同ツールのUVMサポートに合わせて提供されるもので、有償版に対して幾つかの機能制限が設けられているが、MicrosoftのWordで記述されたレジスタ仕様からUVMベースのレジスタ・モデルを自動生成することが可能。AgnisysのWebサイト上でダウンロードの申請を受け付けている。(Web上でダウンロードは完結せず、先方からの連絡を待つ形)