11年世界半導体年間売上は前年比0.4%増の2995億ドル、過去最高なるも失速し大台届かず
2012年2月6日、米SIA(Semiconductor Industry Association)は、2011年12月の世界半導体売上高を発表した。
SIAの報告によると、2011年12月の世界半導体売上高は前年同時期比約5.3%減、前月比約5.5%減の238億3000万ドルという統計結果に終わった。2011年10月-12月の四半期平均売上は238億3000万ドルで7-9月の四半期平均を7.7%下回っており、年度後半での世界的な売上失速を裏付けている。
2011年12月売上を地域別で見ると、日本市場の売上は前年比9.5%減と大きく後退。欧州は経済悪化で日本を上回る前年比15.8%減となった。
最終的に2011年の世界半導体売上合計は2995億ドルで前年比0.4%増という結果。つい2ヶ月前までは年間売上3000億ドル突破は確実と見られていたが、11月、12月の落ち込みにより3000億ドルの大台には届かなかった。日本における震災に加え、タイの水害や欧州の経済悪化が世界の半導体売上に大きな影響を与えた。
2011年半導体市場を製品セグメントで見ると、ランプおよびイメージ・センサーの好調により光エレクトロニクス市場は前年比6.4%増の231億ドル、センサーおよびアクチュエーターの市場は前年比15.5%増の80億ドル、マイクロ・プロセッサ市場は前年比7.5%増の652億ドルと複数のセグメントが大きな成長を見せた一方で、売上で最大セグメントのロジックおよび3番目のメモリの売上が伸び悩んだ。