モバイルアプリ開発のランディードがQEMU利用のシミュレーション環境構築支援サービスを提供開始
2012年1月12日、クラウドサービスやモバイルアプリケーション開発を手掛ける株式会社ランディードは、フリーのCPUエミュレータ「QEMU」を用いたシミュレーション環境構築支援サービスの提供開始を発表した。
発表によるとランディードの提供するサービスは、顧客のニーズに応じて「QEMU」をベースとしたシミュレーション環境を構築するもので、新規アルゴリズムの開発やファームウェア開発など組込みシステム開発の効率化を側面支援するもの。
ARMプロセッサをターゲットとしたシミュレーション環境やQEMUとSystemCを接続したシミュレーション環境も構築可能で、「QEMU」を利用する事により特定のツールベンダに依存しない安価なシミュレーション環境を構築できるとしている。
「QEMU」はx86上で様々なプロセッサをエミュレートできるオープンソースのCPUエミュレーターで、ARM、MIPS、PowerPC、SHなどのCPUもサポートしてているため、組込みシステム開発においても利用されるケースがある。昨年12月には約8年間の開発を経てバージョン1.0が公開された。
ランディードは2010年設立のベンチャーで、企業向けにクラウド端末の企画・開発やシステム実装サービスを提供しているほか、コンスーマ向けのアプリケーション開発も行なっている。