MentorとFreescaleがバーチャル・プロトタイピング環境で新たなパートナーシップ
2012年1月12日、Mentor Graphicsは、バーチャル・プロトタイピング・ソリューションに関するFreescaleとの長期パートナーシップについて発表した。
発表によるとMentorは、同社のバーチャル・プロトタイピング環境「Vista」を用いて、Freescaleの組み込み向け通信プロセッサ「QorIQ」ベース・システムのシミュレーション・プラットフォームを構築。Freescaleはこのシミュレーション・プラットフォームをバーチャル・プロトタイプ・パッケージとして自社の顧客にソフトウェア開発環境として提供する。
対象となるのはFreescaleの「QorIQ」PシリーズとAMPシリーズ、「QorIQ Qonverge」プラットフォームで、ベースとなるSoCモデルはFreescaleによって確認・提供され、「Vista」のライブラリとしてインテグレーションならびにパッケージされる。顧客に提供される「Vista」のバーチャル・プロトタイプ・パッケージにはSoCのHWモデルも含まれており、カスタムIPの追加やI/Oの変更などユーザー側でカスタマイズして利用することが可能。Linuxの移植も可能で、ソフトウェアを実行させたリアルな環境下で消費電力とパフォーマンスのトレードオフ解析を行うこともできるという。