Mentor KKがCalyptoの全製品を日本国内で販売-両社間で再販契約を締結
2012年1月18日、Mentor Graphicsは、同社の日本法人とCalypto社との日本国内におけるCalypto製品の再販契約締結を発表した。
発表によると今回の再販契約によりメンター・グラフィックス・ジャパンは、Calypto Design Systemsが提供する全てのEDA製品を日本国内で販売。既に昨年12月21日からメンター・グラフィックス・ジャパンによるCalypto製品の販売は開始されており、テクニカル・サポートも同社から提供される。
再販契約は日本国内の全ての営業をメンター・グラフィックス・ジャパンに任せるものではなく、Calypto KKも引き続き自社製品の販売を継続するようで、両社は製品販売先などをガイドラインに規定しているという。
Calyptoは、昨年8月にMentorから高位合成ツール「Catapult C Synthesis」の事業を買収しており、その際に「Catapult C Synthesis」の新規顧客への営業およびサポートはCaryptoが遂行し、既存の「Catapult C Synthesis」の顧客は、引き続きMentor側でサポートを継続するという方針を発表していたが、日本市場に関しては今回の再販契約により、特別な協業体制が敷かれる事になった。
「Catapult C Synthesis」のみならず、シーケンシャル等価性検証ツール「SLEC」ファミリ、消費電力最適化ツール「PowerPro」ファミリについてもMentorによる製品販売およびサポートが実施されるという事で、日本においてMentorとCalyptoの両社は、包括的なESLソリューションの協業体となる言っても過言ではない。Calyptoの製品はMentorの力によって更に国内ユーザーを増やすことになるだろう。
尚、Calyptoは、「Catapult C Synthesis」の機能強化に取り組んでおり、低消費電力化ツール「PowerPro」のLowPower化技術の応用やRTL合成エンジンの移植などを進めている最中。6月のDAC頃には新機能のリリースが発表されるかもしれない。