2011年Q3(7-9月)世界EDA売上は前年比18.1%増の15億4390万ドルで過去最高
2012年1月10日、米EDA Consortiumは、2011年度第3四半期(7月-9月)の世界EDA売上報告を発表した。
EDACの発表によると、2011年Q3(7月-9月)の世界のEDA売上総額は、前年比18.1%増、前Q2比7.4%増の15億4390万ドルで四半期売上記録として過去最高を記録。直近の4四半期の平均アベレージをQ3時点の前年比16.3%増から17.8%増へと押し上げた。半導体関連各社は軒並みQ3売上を落としたがEDA売上への影響は未だ現れていない。世界半導体市場は、Q4も引き続き厳しい状況と予測されているが、EDA業界への影響は2012年Q1以降に現れると思われる。
分野別売上でみると、全ての分野で売上前年比2ケタ増を達成。特にIP分野は37.4%増と非常に強い伸びを示した。同分野のこの1年間の平均アベレージは前年比28.4%増となっている。
地域別売上についても、全ての地域で前年比2ケタ増を達成。特に北米とアジアその他地域がそれぞれ22.4%増、17.6%増と強い伸びを示した。日本市場は前年比11%増でこの1年間の平均アベレージを16%増とした。
2011年Q3時点でのEDA業界の従業員数は27162人で、前期Q2比1.7%増となっている。
2011年Q3の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野 5億6670万ドル 10.5%Up
■IC Physical Design & Verification分野 3億3830万ドル 16.0%Up
■IP分野 4億1000万ドル 37.4%Up
■サービス分野 8870万ドル 13.1%Up
■PCB/MCM分野 1億4030万ドル 11.6%UP
2011年Q3地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 7億670万ドル 22.4%Up
■ヨーロッパ 2億5790万ドル 14.9%Up
■日本 2億5690万ドル 11.1%Up
■アジアその他地域 3億2240万ドル 17.6%Up