中国ZTEが次世代SoC開発でMentorのエミュレーター「Veloce」を導入
2011年10月27日、Mentor Graphicsは、同社のエミュレーター「Veloce」を中国の大手通信機器メーカーZTEが導入した事を発表した。
発表によるとZTEは、ネットワーク・アプリケーション向けの次世代SoCのシステムレベル検証に利用するために「Veloce」を採用。Mentorは製品の能力と合わせて、様々なアプリケーションに対応する分野別検証ソリューションの存在が採用に繋がったとしている。
「Veloce」をベースとする分野別の検証ソリューションは、検証用のソフトウェア・モデル「iSlove」製品を利用するものと、更にサードパーティー製品と連携するものとあるが、Mentorは様々なアプリケーションに対してソリューションの拡大を進めており、直近ではドイツMorethanIP社との提携によるマルチ・ギガビット・イーサネットの検証ソリューションと、自社の新製品「iSolve SuperSpeed USBホスト・コントローラ」および「Veloce USB 3.0ホスト・トランザクタ」を用いたUSB3.0の検証ソリューションを発表している。
MorethanIP社との提携ソリューションは、同社の提供するIEEE1588準拠のイーサネットMACプロトコルIPコアを利用するもので、設計早期段階でのテレコム・チップの高速なハードウェア検証を実現。また新たに提供されるUSB3.0検証ソリューションは、USB3.0のソフトウェア・ドライバの検証やUSB3.0対応のハードウェアの検証を行うことができる。