TSMCとCadenceが協業してライブラリの再キャラクタライゼーションを加速
2011年10月17日、TSMCとCadenceは、両社共通の顧客に対し、ライブラリ・キャラクタライゼーション・リファレンス・キットを提供すると発表した。
発表によると、両社の提供するライブラリ・キャラクタライゼーション・リファレンス・キットは、スタンダード・セル・ライブラリの再キャラクタライゼーションの加速を狙ったもので、ユーザーはTSMCのTSMC?Onlineからダウンロードして同キットを利用する事が可能。このリファレンス・キットを用いてCadenceの「Cadence Library Characterizer」でライブラリの再キャラクタライゼーションを実施すれば、TSMCと同じ環境・制約による一貫したキャラクタライゼーションが可能となる。
今回提供が開始されるライブラリ・キャラクタライゼーション・リファレンス・キットは、Cadenceが今年5月に買収を完了した米Altos Design Automation社のキャラクタライゼーション・ツール「Liberate」の技術が活かしたもので、TSMCの40nmおよび28nmプロセス向けに提供。旧Altos社の「Liberate」は、2005年にリリースされた比較的新しい製品であるが大手中心に多数の導入実績を誇るツールで、TSMCの40nmプロセスのリファレンス・フローにも採用されていた。