UVMの初期導入を後押し、検証サービスのCMEがUVM対応の検証キットをリリース
2011年6月30日、LSI機能検証ソリューションを手掛けるCMエンジニアリングは、新製品「SAQuT! UVM対応 版キット 」を発売した。
発表によると今回CMEが発売した「SAQuT! -AHB Lite UVM対応版キット」は、今年1月に同社が発売した、SystemVerilogランダム検証環境の導入促進キット「SAQuT! -AHB Lite」のUVM対応版で、標準化団体Accelleraの活動によって名実ともに「唯一の業界」となりつつある検証メソドロジ「UVM」の導入を支援するもの。
キットには、AMBA3 AHB-Liteプロトコルに準拠した、マスタ、スレーブ、バス(Decoder + Mux)の3つのコンポーネントがUVM1.0P1に準拠したUVC (Universal Verification Component)としてパッケージされているほか、従来の「SAQuT!-Kit」と同様にデータシートやユーザーガイドなどの日本語ドキュメントも含まれている。
※UVM1.0P1:今年2月にAccelleraよりリリースされたUVMの最新版
同キットをリファレンスにカスタマイズを行うことで、ユーザーはUVM準拠の検証環境を容易に構築することが可能。AMBA3 AHB-Liteプロトコルに対応するRTLをUVM環境で効率的に検証できるようになる。
ちなみにCMEによると、同キットを用いる事でUVM環境の構築に費やす工数を1/4程度(同社既存手法と比較して)まで削減できるという。
尚、同社は「SAQuT!」製品ファミリとして、SAQuT! AHB/AXI/UVM対応版の他に、アナログモデルの開発キットという位置付けで、Verilog-AMS/Aモデルをパッケージした「SAQuT! AMS」も提供中。今後は、SAQuT! AXIのUVM対応版のリリースが予想される。