等価性検証とPower最適化のCalyptoがARM Connected Communityに参加
2011年7月20日、シーケンシャル・アナリシス技術でEDA製品を展開する米Calypto Design Systems社は、ARM Connected Communityへの参加を発表した。
Calyptoは、等価性検証ツール「SLEC」と消費電力の最適化ツール「PowerPro」の大きく2種類の製品を提供しているが、そのいずれもARMベースSoCの設計に貢献するということで、ARM Connected Communityへの参加に至った。
「PowerPro」ファミリの「PowerPro CG」は、ARMプロッセサまたは周辺のSOC回路に対してクロック・ゲーティングを追加できる箇所、または最適化可能な箇所を解析し、RTLを自動的に最適化したり最適化のための指標を示してくれる。最適化されたRTLは「SLEC」ファミリの「SLEC-RTL」で機能的な等価性を検証することができる。
「SLEC-RTL」は、ARMの実装(ハード化)における検証ツールとして重宝されており、昨年Appleに買収されて話題となったARMベース・プロセッサ・コアのIntrinsity社も「SLEC-RTL」ユーザーの1社だった。
Calyptoによると「SLEC」および「PowerPro」は世界半導体メーカー上位10社のうち7社が採用済みで、ほとんどの主要コンシューマー・エレクトロニクス・メーカーによって利用されているという。