ARM、仮想プラットフォーム向けの「Fast Models」最新バージョンをリリース
2011年7月21日、ARMは仮想プラットフォーム向けの「Fast Models」の最新版v6.1のリリースを発表した。
発表によると今回のバージョンアップにより、「Fas tModels」として新たにCortex-A15、Cortex-R5コアのモデルがサポートされ、既存のARMv7アーキテクチャ・ベースのコアモデルもアップデートされた。
また、64ビットのLinuxおよびWindows、更にWindows7もサポートされたほか、EDAサードパーティー環境への「Fast Models」のインテグレーション機能も改善されたという。
ARMの「Fast Models」は、ARMのソフトウェア開発環境「RVDS」やデバッガー「RealView」向けに用意される「Programmer 's View」を実現した高速な仮想ARMモデルで、専用のブロック図エディタ「System Canvas for Fast Models」と、仮想プラットフォームの生成ツール「System Generator for Fast Models」が用意されている。
「System Generator for Fast Models」には、SystemCへのエクスポート機能が備えられており、EDA各社の提供する仮想プラットフォーム上で「Fast Models」を利用することもできる。
EDAベンダの中でも特にCarbon Design Systemsは、ARMと技術的にもビジネス的にもタイトなインテグレーションを実現しており、SystemCベースではないCarbonの仮想開発環境「SoC Desginer Plus」上でも「Fast Models」が利用できるほか、Carbonは業界では唯一「Fast Models」をOEM供給されており、自社のWebベース・モデル供給システム「Carbon IP Change」を通じて、「Fast Models」の販売も行っている。