【48DAC】Appleも採用、社内のIP資産の再利用にフォーカスするIC Manage
第48回Design Automation Conferenceに出展していたIC Manageのブース・レポート。
IC Manageは、社名が表すとおりIC設計のマネジメント・ソリューションを提供する会社で設立は2003年。リポジトリベースの設計データ管理システム「Global Design Platform (GDP)」を提供している。
当初はカスタム設計における設計データ管理にフォーカスしていたようで、Cadenceの「Virtuoso」やSynopsysの「Galaxy Custom Designer」とのインタフェースも備えていると聞いたが、ここ最近はデジタル、カスタム問わず、IP再利用のニーズに対応するというスタンスで、「Global Design Platform (GDP)」の内部に「IP Central」というデータベースを備えている。「IP Central」は、社内IPの全ての情報を統合管理するためのデータベースで、ユーザーはこのデータベースを通じてIPのソースコードやテストベンチ、ドキュメント、バグ情報、改版情報、開発者・ユーザー情報、設計への適応実績などあらゆるIP情報を入手できるほか、要求仕様から所望のIPを検索することもできる。
チップの開発規模が大きくなるにつれてIPの再利用率が高まる中で、IP管理に関する作業工数も馬鹿にならない状況が生まれつつあるとの事で、IC ManageはIPの管理品質の向上と効率化、更にはそれによる設計品質の向上を目指しているという。
尚、同社スタッフに採用実績を訊ねたところ、「数え切れない位多い」という回答。有名どころはAppleやNVIDIAで、彼らの製品開発におけるIPの再利用を支えているのは我々のソリューションであると自負していた。