【48DAC】6/5よりサンディエゴで第48回Design Automation Conference開催
2011年6月5日より、カリフォルニア州サンディエゴにて第48回Design Automation Conferenceが開催される。
年々出展社数、来場者数共に減少傾向にあるDACは、今回から「組込みシステムおよびソフトウェア開発」の要素を大々的に取り込み、カンファレンスとして新たな方向性を示そうとしている。その甲斐あってか、はたまた景気回復のおかげか、少なくとも展示会の出展社数は下げ止まり、発表される論文数も昨年を上回った。今年は158の論文発表、10のSpecial Session、44のTechnical Session、10のWorkshopが予定されている。
今回のDACの話題の中心として、やはり「組込みシステム」は外せないが、動きを活発化させている「3D-IC」関連、先端プロセスに対応するインプリメント関連、ソフトウェア開発との関係が深いESL関連、そして例年通り機能検証関連の話が多い様相。また、クラウド関連をはじめ今後のEDAの方向性に関するセッションも目に付く。
半導体業界同様に売上的には不況を脱し元気を取り戻したEDA業界が、今後どのような方向に進んでいくのか? カンファレンスを通じて発表される、各社、各団体、各研究者の新たな試みに期待したい。
尚、業界のご意見番率いるGary Smith EDA社と業界の辛口評論家John Cooley氏は、それぞれ48DACの「要チェックリスト」を発表している。また、iPhoneユーザー向けの「48DACアプリ(無料)」なるものがあり、これを利用すれば48DACに関するあらゆる情報を簡単に検索、管理することが出来る。(オススメ!)