カナダSpace CodesignのESLツールがTLM2.0と宇宙航空分野向けライブラリをサポート
2011年5月17日、カナダのESLツールベンダSpace Codesign Systems社は、同社のESLツール「SpaceStudio」のバージョンアップを発表した。
Space Codesign Systemsは、カナダのモントリオール理工科大学の教授Guy Bois博士らが立ち上げたEDAベンチャーで設立は2008年。SystemCをベースとしたバーチャル・プラットフォームのツール・セット「SpaceStudio」を提供している。
「SpaceStudio」は、システムのモデリング、トランザクションレベルのシステム・シミュレーション、デバッグ、パフォーマンス解析などを実行できるESL環境で、基本的にXilinx製のMicroBlaze搭載FPGAを用いたシステムをターゲットとしている。
「SpaceStudio」には、トランザクション・レベルのモデルから高位合成ツールによるインプリメントへと繋ぐモデルの「ラッパー自動生成機能」や、ソフトウェアをFPGA上のMicroBlazeおよびPowerPCプロセッサにマッピングする機能などが組み込まれている。
今回のバージョンアップでは、OSCI TLM 2.0を正式にサポートし、宇宙航空分野のアプリケーション開発向けに新たなライブラリが用意されたという事だが、その詳細は明らかにされていない。
同社は2005年にDACに出展しツールのプロトタイプを披露していたが、以降、DACでは姿を見せておらず、今年の第48回DACにも出展の予定は無い。