2010年Q4(10-12月)世界EDA売上は前年比19.4%増の15億770万ドル
2011年3月28日、米EDA Consortiumは、2010年度第4四半期(10月-12月)の世界EDA売上報告を発表した。
EDACの発表によると、2010年Q4(10月-12月)の世界のEDA売上総額は、前年比19.4%増、前Q3比15.4%増の15億770万ドル。これで2010年は全ての四半期において前年比増を記録した。
最終的に、2010年世界EDA売上合計は前年比約11.3%増の52億8460万ドルで2年前の2008年の売上水準に戻した。
分野別売上でみると、全ての分野で前年比増の売上を記録する中で、IP分野の売上が前年比39.7%増と大幅にアップ。IP分野は2010年において突出した伸びをしめしており、四半期売上の年間の平均アベレージは前年比33.7%だった。また、前期Q3は前年比5.4%減だったPCB/MCM分野がQ4では前年比26%増と大きく売上を伸ばしている。
地域別でみると、日本は前期Q3では前年比7.1%減であったが、今期Q4は前年比17.3%増と2番目に高い伸びを示した。最も売上を伸ばしたのはやはりアジアその他地域で、Q4は前年比48.9%を記録。同地域の2010年平均アベレージは39.6%増だった。
2010年Q4時点でのEDA業界の従業員数は26767人で、前年同時期と比較すると1.1%増となっている。
2010年Q4の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野 5億7650万ドル 19.5%Up
■IC Physical Design & Verification分野 3億180万ドル 2.8%Up
■IP分野 3億8100万ドル 39.7%Up
■サービス分野 8280万ドル 0.1%Up
■PCB/MCM分野 1億6560万ドル 26.0%UP
2010年Q4地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 6億4380万ドル 14.8%Up
■ヨーロッパ 2億7370万ドル 7.2%Up
■日本 2億7720万ドル 17.3%Up
■アジアその他地域 3億1310万ドル 48.9%Up