MicrosemiがActel FPGAの設計フローでSynopsysの高位合成「Synphony」をサポート
2011年1月27日、Actelのアンチヒューズ・ベースFPGAを提供するMicrosemiは、同社のFPGA設計フローでSynopsysの高位合成「Synphony」が利用可能となった事を発表した。
発表によると、Synopsysの高位合成「Synphony Model Compiler」は、ActelのRTAX-DSP, RTAX-S/SL, Axcelerator, ProASIC3, IGLOO, Fusionといった複数のFPGA製品をサポートしており、 独自の高位合成フローによってMATLAB/SimulinkからのDSP回路の合成を実現。自社のFPGA向けの論理合成ツール「Synplify Pro」とシームレスに繋がり、MATLAB/SimulinkからFPGAへの回路実装のフローを提供する。
元々Synopsys(旧Synplicity)の「Synplify Pro」は、ActelとのOEM契約によりActel製FPGAの統合設計環境「Libero」に組み込まれていたという背景があり、今回、その延長線上の話として高位合成「Synphony Model Compiler」がフローに繋がった格好だ。
「Synphony Model Compiler」は、DSP設計向けのツールとして統合設計環境「Libero」に組み込まれ、Microsemi社のActelユーザーには、「Synphony Model Compiler AE licenses」という無償のライセンスが提供されるようだ。
Synopsysの高位合成ツール「Synphony」ファミリには、C/C++を入力とする旧Synfora社製PICOベースの「Synphony C Compiler」と、MATLAB/Simulinkを入力とするSynopsys自社開発の「Synphony Model Compiler」の2つの製品シリーズがある。