次世代STAのExtreme DA、2010年は売上記録更新-28nm含むテープアウト実績多数
2011年1月25日、統計的手法も取り込むタイミング解析ツールを手掛ける米Extreme DA社は、同社の2010年売上が過去最高となった事を発表した。
発表によるとExtreme DAは、2010年を通じて四半期毎に新規顧客を獲得し売上を拡大。既存顧客のリニューアルも含めて2010年は同社過去最高の売上を記録した。
ファブレス上位10社のうち4社が同社の顧客に名を連ねているという事で、2010年は28nmを含む様々なプロセスで50以上のデザインのテープアウトを実現。あるファブレスベンダは、Extreme DAのタイミング解析ツール「GoldTime」を用いて3種類の40nmデザインをテープアウトしたという。
Extreme DAの「GoldTime」は、スタティックタイミング解析(STA)、シグナルインテグリティ解析(SI)、統計的タイミング解析(SSTA)を統合したツールで、既存のタイミング・サインオフツールの置き換えを狙うもの。先端のばらつき考慮が必須なデザインに限らず、90nmデザインのタイミング・クロージャとしても活用する事ができる。また、マルチスレッド技術による高速処理もウリの一つで、1000万セル・インスタンスのタイミング解析を、シグナル・インティグリティ解析およびオンチップ・バリエーション解析を含めて1時間以下で処理できるという。