富士通セミコンダクターがSpringSoftの検証環境品質測定ツール「Certitude」を採用
2011年1月10日、カスタムIC設計環境ならびにハードウェア検証・デバッグソリューションを手掛けるSpringSoftは、富士通セミコンダクターが同社の検証環境品質測定ツール「Certitude」を採用した事を発表した。
発表によると「Certitude」を採用したのは富士通セミコンダクターのオートモーティブ事業部で、同社のRISCマイコン「FRファミリ」をベースとした車載アプリケーション向けのMCUソリューションの開発に「Certitude」を利用。同ツールを用いる事により、検証環境の品質向上を目指す。
「Certitude」は、富士通セミコンダクターのASICデザイン・サービス・フロー「Cedar」に取り込まれる形で運用され、日本国内に限らずドイツにある富士通セミコンダクター・ヨーロッパの車載製品開発部隊にも展開される予定だという。
「Certitude」は、フランスのCertess社が開発した「検証環境の品質/信頼性をチェックする」ツールで、「ミューテーション解析」と呼ばれるソフトウェアのテスト手法をベースに検証環境そのものの品質をチェックする事が可能。ツールとしての実績は豊富で、Cisco社、HP社、AMD社、ST Micro社などが大手顧客として同ツールを採用していたが、2009年にSpringSoftが買収した。
SpringSoftは、「Verdi」、「Siloti」といった旧Novas製品と共に検証ソリューションの一つとして「Certitude」を販売している。