FPGA検証ソリューションのGateRocketが日本上陸-アルティマと代理店契約
2011年1月5日、FPGA検証ソリューションを手掛けるGateRocket社は、アルティマとの代理店契約を発表した。
GateRocketのソリューションはFPGAデザインの検証に特化したもので、対象デザインをインプリメントするハードウェア機器「RocketDrive」とデザインのデバッグを効率化するためのソフトウェア「RocketVision」の2つの製品で構成されている。
仕組みとしては「RocketDrive」をPCに繋いでPC上のシミュレーターと協調シミュレーションを実行する形を取り、「RocketDrive」をFPGAデザインの検証用アクセラレーターとして利用する。「RocketVision」はFPGAデザインの可視化性を高めるためのツールで、デバッグ用の論理を検証対象のデザインに追加する機能などを持つ。
昨年4月にはGateRocketのソリューションをQualcommが採用したとの発表があったが、Qualcommは、SoCのプロトタイピング(FPGA)を「RocketDrive」と「RocketVision」を利用して検証し効果を上げているようだ。
今回、GateRocketが日本国内の代理店にアルティマを選んだ背景には、アルティマとMentorとのパートナーシップがある。アルティマはAlteraの代理店と合わせてMentor製品の代理店販売も進めており、MentorとのコラボレーションによりFPGAデザインのインプリメント、シミュレーション、ハード検証フローを構築しているGateRocketにとってアルティマは格好の存在だった。
しかしながら、GateRocketのFPGA検証ソリューションはXilinxのFPGAもサポートしているため、今後更に別の代理店を立てる可能性もある。
GateRocketが北米以外の地域で代理店を作るのは今年に入って3つめ。インド、中国に次いで日本にも代理店を作った格好だ。