シグナル工房が米EDAベンダと伝送線路シミュレーション環境「PCBsim」を共同開発
2011年1月21日、EDAツールの輸入販売と各種解析、開発サービスを手掛けるシグナル工房は、 米Legend Design Technology社および米IO Methodology社と共同で高速伝送線路シミュレーションの統合環境「PCBsim」を開発したことを発表した。
発表によると3社が共同開発した「PCBsim」は、日本のニーズに合わせた日本人エンジニア用のツールとして開発された統合伝送線路シミュレーション環境で、Legend社のHSPICE互換シミュレーター「MSIM-PCB」をメインのシミュレーション・エンジンとして利用しており、IO Methodology社の波形ビューワー「SignalMeth」も統合されている。
その他にも、フリーの「TinyCAD」トポロジーエディター、フリーソフトの「Wcalc」用の因果性W エレメント抽出ツール、ミックモード Sパラメータツール、電源ノイズ解析用のPDNモデル解析ツール、基板温度上昇モデル解析ツールなどのツール群が付属されており、高速伝送基板、部品設計などの様々なニーズに対応可能。また、HDMIやUSB3.0、PC-expressなどのコンプライアンステスト用テストベンチが付属するので、高価な測定器を購入しなくても Sパラメータデータを用意するだけで机上での評価が可能だという。
製品の価格については明らかにされていないが、超低価格での提供との事。
学生および教育者向けには更に低価格のライセンスが用意されている。