仏DoceaのESLツール「Aceplorer」が東大のメモリシステム研究で利用される
2011年1月18日、システムレベルからのパワー/熱解析ソリューションを手掛ける、仏DOCEA Powerは、同社のESLツール「Aceplorer」が東京大学のメモリシステム研究で利用されていることを発表した。
発表によると、国家プロジェクトの一部として東京大学の竹内研究室で進められているメモリシステムの研究にて、消費電力の評価ツールとしてDOCEA Powerの「Aceplorer」が利用されており、メモリのアーキテクチャ設計に役立てられている。
研究を主導している竹内健教授によると、開発中の新メモリは優れたパフォーマンスと消費電力、信頼性を兼ね備えたもので、ReRAMの一種のようだ。
DOCEA Powerの「Aceplorer」は、独自のモデリング技術で電力および熱をモデル化し、システムレベルでの消費電力および熱解析を行うツールで、ハードウェア開発に限らず、ソフトウェア開発における消費電力の見積りなどにも利用できる。
ちなみに東京大学の竹内健教授は、元東芝のメモリ開発者で、フラッシュメモリの研究においては世界的にも著名な人物。3D-IC設計の研究などにも取り組んでいる。
※DOCEA Power