Cadence、検証ソリューションの大幅な機能向上を発表-UVM1.0フルサポートほか
2010年1月11日、Cadenceは、同社の検証ソリューションの大幅な機能向上を発表した。
発表によるとCadenceは「Incisive」ファミリを中心とする同社の検証ソリューションにて、検証メソドロジ「Universal Verification Methodology (UVM) 」バージョン1.0をフル・サポート。合わせて600を超える新機能を実装し、同社の提唱するカバレッジ・ベースの検証手法「メトリクス・ドリブン検証(MDV)」をより強固なものにした。
様々な課題に対応する個別の検証フローをメトリクス・ドリブン検証として統合できるようになったというのが今回の発表のポイントで、フォーマル検証とダイナミック・シミュレーションのカバレッジ・データの結合、コラプションやアイソレーションに対応したシミュレーション、フォーマル検証とダイナミック・シミュレーションを組み合わせた不具合特定の自動化などを実現。合わせてマルチコア対応やe言語ベース手法のエンハンスなども進められたようだ。
Cadenceではメトリクス・ドリブン検証の容易な立ち上げを狙った検証IPの提供や、メトリクス・ドリブン検証のTLM適用など、包括的なメトリクス・ドリブン検証ソリューションの構築に力を注いでいる。