2010年9月15日、静的タイミング解析ツールを手掛ける米CLK Design Automationは、同社がMulti-Engine Static Analysisに関する米国特許を取得したことを発表した。
今回CLKが取得した並列処理による静的タイミング解析手法の特許は、同社のコア技術をカバーするもので、その技術は一般的なSTAツールにおいても利用されている。
CLKは2007年に市場デビューした2004年設立の新興EDAベンダ。マルチコア/マルチプロセッサによる並列処理をベースとした高速スタティック解析ツール「Amber」を最初の製品として送り出し、その後、統計的タイミング解析ツール「Amber FX」、シグナルインテグリティ解析ツール「Amber SI」と並列処理を活かした派生製品を展開している。
少々古い情報ではあるが、発表当初、STA「Amber」は「PrimeTime」よりも10倍以上高速、シグナルインティグリティ解析においては、1000万ゲートのデザインの解析を4CPU(8コア)で僅か2時間、8CPU(16コア)で1時間で処理する事ができるとしていた。
尚、同社のCEOはフォーマル検証ツール「Design VERIFYer」で知られていたChrysalis Symbolic Design社の元CEOIsadore Katz氏。(同社は後にAvant!に買収された)
※下の画像はCLK Design AutomationのWeb上に掲載されている製品構成図。
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