2010年9月20日、静的タイミング解析ツールを手掛ける米CLK Design Automationは、ステージ・ベースのAOCVに関するブレークスルー技術を発表した。
今回CLK DAが発表したのは、静的タイミング解析の精度を上げるために用いられるステージ・ベースのAOCV(advanced on chip variation)に関する技術で、AOCVテーブルを高速に生成するというもの。同機能はSTA「Amber Path FX」を用いて実現されるが、製品として「Amber Path FX SBOCV」という個別名称が付けられている。
「Amber Path FX SBOCV」はCLK DAの統計的相違分析エンジンを利用した機能で、Monte Carlo SPICEやFast SPICEを用いた従来のテーブル作成手法よりも100倍高速にテーブルを生成。実際にTSMC40nmライブラリ882セルのフルセットAOCVテーブルを16時間以内で生成した実績があるという。(この作業は従来数カ月?年を要する作業だという。)
TSMCは、この「Amber Path FX SBOCV」を同社のリファレンス・フロー 11.0にて唯一のAOCVテーブル生成ソリューションとして採用している。
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