2010年8月30日、シーケンシャル・アナリシス技術でEDA製品を展開する米Calypto Design Systems社は、アドバンテスト社が同社の低消費電力化ソリューションを採用した事を発表した。
発表によるとアドバンテストは、半導体自動テスター用のASIC設計における消費電力の最適化を目的にCalyptoの「PowerPro CG (クロック・ゲーティング)」と「SLEC Pro」を採用。両ツールを設計フローに取り込む事により、アドバンテストは動的な消費電力の削減とASICの開発期間の短縮を実現しているという。
アドバンテストの設計推進統括部 統括部長 小林 宏氏は、「低消費電力ソリューションへの対応を強く求められる中で、PowerPro CGとSLEC Proが際立った結果を示した。」とコメントしている。
Calyptoの「PowerPro CG」は、RTLを解析して自動的に消費電力削減のための回路最適化を実行。具体的には、RTLコードの中でクロック・ゲーティングを用いる事で消費電力を削減可能な箇所を見つけ出し、イネーブル論理を生成しコードに自動挿入してくれる。元のRTLと最適化されたRTLの機能の等価性は「SLEC Pro」で包括的に検証することが可能なため、両製品をセットで導入するユーザーが多い。
|ページの先頭へ|