2010年8月23日、オープンコアプロトコル(OCP)の普及団体OCP-IPは、OCP-IPのTLM Modeling Kitを使用して作成したバーチャルプラットフォームのデモキットを無償公開する事を発表した。
発表によるとOCP-IPは、インドのデザインサービス会社CircuitSutra と共同でデモキットを開発。OCP Modeling Kitを使用して作成されたこのデモキットは、英Imperasの提供するOVP(Open Virtual Platform)がベースとなっている。
開発したデモキットを利用する事で、ESL環境の迅速な理解と立ち上げを実現する事がOCP-IPの狙いで、実際にデモキットをベースにバーチャルプラットフォーム環境を容易に構築可能。SystemC TLM2.0 IPモデルのプラグイン・テストなどを実施できる。
また同デモキットは、組み込みLinux busyboxを10秒で起動可能。TL4?TL1まで様々な抽象レベルでペリフェラルモデルを利用できで、OCP Modeling Kitで提供されている「run time bindability」、「メモリマネジメント」などが各種機能が組み込まれている。OVPの技術としては、OVPの「ARM IntegratorCP Platform」が使用されており、UART16550、DMAC(PL080)、メモリモデルはCircuitsutraが開発。ARMプラットフォーム用にUART、DMACのデバイスドライバーも付属しているという。
デモキットは、OCP-IPのホームページから会員・非会員にかかわらずダウンロード可能。
http://www.ocpip.org/vp_package.php
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