第47回DAC(Design Automation Conference)に出展していたEVE社のブース・レポート。
EVEは、ちょうど昨年のDAC前に新製品として発表した10億ゲート・デザイン対応のエミュレーション・システム「ZeBu Server」をメインで展示。同システムによる、OSCI TLM-2.0 サポートの詳細を説明していた。
「ZeBu」のTLM対応は、「ZeBu」用のTLM-2.0トランザクタ・アダプタを用意する事で実現されており、一つのアダプタで複数のSystemCモデリング・レベルに対応可能。複数のターゲットおよびイニシエータ、ブロッキング/ノン・ブロッキングのトランスポート・インタフェースをサポートしており、EVEの用意するその他のEVEのトランザクタやZEMI-3で作成されたトランザクタとも相互運用できる。
この「TLMトランザクタ」により、「ZeBu」をTLM2.0ベースのVirtual Platformに容易に接続可能となり、Virtual Platform(SystemC TLM)とRTLブロックを繋いだ高速な仮想シミュレーションが可能となる他、「VMM」などSystemVerilogベースの検証環境とも接続可能となる。
※※下の画像はZeBuのTLMサポート関連資料
EVE副社長のLauro Rizzatti氏によると、「ZeBu Server」は発売後の反響が非常に良く、5ヶ月で13システムの受注を獲得。詳細は明かされなかったが、名だたる大手がユーザーとして名を連ねているという話だった。EVEは同件を6/29にプレスリリース。2010会計年度Q4(2010年1月?3月)の受注が過去最高の1990万ドルに達したとしている。
また、Lauro Rizzatti氏にハードウェア・ベース検証ツールの市場激化について訊ねたところ、技術的にはあらゆる面でEVEが先行しているとし、他社の追随を気にしない自信を覗かせていた。
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