2010年4月14日、メンター・グラフィックスは、設計フローの中で要求仕様を追跡・管理するツール「ReqTracer」を新製品として発表した。
メンターの新製品「ReqTracer」は、その名の通り仕様を追跡するツールで、様々なプロセスに別れ益々複雑化していく設計フローにおいて、要求仕様が満たされているかどうかを自動的にチェックする事が可能。確実な仕様チェックを実現出来るだけでなく、プロジェクトの状況把握やデザインレビューの効率化が図れる。
具体的には、複数のソースから定義される要求仕様を設計プロセス全体にわたってリンク、管理、追跡することが可能で、ESL設計からRTL設計、ソフトウェア設計の各開発フェーズにおいて、要求仕様に対するデザインのカバレッジや仕様変更による各工程への影響などを予測・解析し、レポートを自動生成する。
詳細は明らかにされていないが、「ReqTracer」は、「HDL Designer」、「Visual Elite」や「Questa」との連携が可能なほか、メンターのカバレッジ・データベース「UCDB」とも連動させて運用出来るようだ。
尚、「ReqTracer」は数年前から一部先行顧客での利用が開始されており、実は日本国内にも顧客が存在している。今回の発表は「ReqTracer」がステルスモードを脱し、晴れて一般リリースされたという事である。
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