2010年4月26日、ケイデンスは同社のエミュレーター「Palladium」シリーズの最新版「Palladium XP」を発表した。
発表された「Palladium XP」は、従来製品「Palladium III」の後継製品で、デザイン容量はこれまでの最大2億5600万ゲートを大きく上回る最大20億ゲート。実行速度は従来品の倍に当たる最高4Mhzを実現。ユーザーの同時利用数についても最大32ユーザーから最大512ユーザーへと大きく引き上げられた。
ケイデンスの「Palladium」シリーズは、FPGAではなく独自のプロセッサ・アレイにデザインをマッピングする方式を取るエミュレーターで、超高速なコンパイルと超高速なハードウェア・ベースの検証を両立。「Palladium XP」には、ローパワー解析機能が備えられているほか、ケイデンスの提唱するメトリック・ドリブン検証も実現できるという。
ケイデンスの発表には「Palladium」のビッグ・ユーザーであるNVIDIAとARMがコメント。製品は、「XL」と「GXL」の2グレードで既にリリースされている。
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