2010年3月1日、ESLツール大手のコーウェアは、同社の仮想環境「Platform Architect」および「Virtual Platform」向けの新たなシステム解析ツールを発表した。
プレスリリース文
http://www.coware.co.jp/news/2010/2010.3.1.html
コーウェアによると、新たなシステム解析ツールはオープンソースIDE「Eclipse」をベースとしたもので、仮想環境上で実行したソフトウェア及びハードウェアの挙動を解析し、その結果を強力な表示機能によってグラフィカルに示す。
・ソフトウェアの解析
-マルチコア上で動作するソフトウェアの状態と履歴
-各プロセスなどの結果
-ハードウェア・プラットフォームとのやり取り
-キャッシュの状態
-ファンクションのトレースおよびカバレッジ
-OSを認識した解析
-その他
・ハードウェアの解析
-プロトコルを認識したトランザクション・レベルのトレース
-インタコネクトの構造全体および内部バス解析 (カウント、待ち時間、スループット)
-バスおよびメモリ・リソースの利用率および競合解析
-アプリケーション・タスク・グラフ・リソースの利用率および競合解析
-その他
尚、今回発表したシステム解析ツールは、ユーザーがカスタマイズ可能なフレームワークが用意されており、ニーズに応じて機能を追加する事が出来るという。
・フレームワークの主な構成要素:
-SystemC標準言語に準拠したモデルに実装するためのオープンAPI
-ソースコードを変更することなく実行時にデータを収集するモニタの自動挿入
-静的解析を効率的に保存するための実行時データ削減
-TLMのトレース結果および解析結果の高速かつ応答性の高い表示を可能にする階層型データベース
-トレース結果および解析結果を複数のレベルで表示可能なグラフィカル・チャート・ビュー
-ユーザが制御可能な情報や結果のフィルタリングと表示
-シミュレーションの制御やカスタム解析ビューを作成するために便利なTclスクリプト用API
新たなシステム解析ツールは、既にリリースされているCoWare Platform Architect、CoWare Virtual Platformの新バージョン2010.1で利用できる。
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