2010年1月29日、STARC(株式会社半導体理工学研究センター)とケイデンスは、STARCが開発したEDAツール評価用データベースを活用したリグレッション・テスト環境の構築を発表した。
発表によるとSTARCとケイデンスは、STARCメンバー企業で使用するEDAツールの信頼性評価を目的に、STARCが開発したEDAツール評価用の「QAデータベース」を用いたEDAツールのリグレッション・テスト環境を構築した。
同プロジェクトは、先日STARCが発表したアトレンタ社との品質向上プロフラムと同種のもので、既に実施されたリグレッション・テストによって下記ケイデンスのEDAツールがSTARCのQAデータベースに認証されている。
・Conformal® Constraint Designer
・Encounter® Timing System
・Encounter Digital Implementation Systemが持つStatistical Static Timing Analysis機能
・Encounter RTL Compiler
STARCメンバー企業の設計者は、リグレッション・テスト結果のレポートを活用することで、EDAツールの信頼性評価に関わる工数を削減。認証ツールを用いた信頼性の高い設計フローを迅速に構築することができる。
STARCコメント:
西口 信行 氏(執行役員、開発第1部長):
「STARCの最も重要な役割の一つは、メンバー企業が使用する半導体設計ソフトウェアの品質と精度の検証を支援することです。今回のケイデンスとの協業は、STARCとメンバー企業が開発したテスト・データを使用してソフトウェアの品質検証を行い、STARCのメンバー企業の要求事項に最大限合致することが確認できるため、我々の使命を果たすことができます。」
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