2009年10月21日、メンター・グラフィックスは、富士通九州ネットワークテクノロジーズが、同社の設計環境にメンターの高位合成ツール「Catapult C Synthesis」を導入したことを発表した。
発表によると富士通九州ネットワークテクノロジーズは、これまでソフトウェアで処理していたモバイル機器向けの複雑な音声処理アルゴリズムをLSIにハードウェアとして実装するために「Catapult C Synthesis」を導入。「Catapult C Synthesis」を用いて専用のハードウェア・アクセラレータを開発することで、音声性能要件を満たしつつ、従来のプロセッサ処理よりも低いクロック周波数で動作する設計を実装することに成功。結果として、83%の消費電力削減を実現したという。
富士通九州ネットワークテクノロジーズは、「Catapult C Synthesis」の適用を画像認識システムや無線処理システムなどに拡大中で、画像認識システムの開発では、従来専用DSPで処理されていた機能を「Catapult C Synthesis」でカスタムハード化し、性能向上を図っているという。
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