2009年9月30日、シノプシスは、IBM、チャータード、サムスンのCommon Platformアライアンスが、シノプシスの「IC Validator」をCommon Platformの32nmプロセス・テクノロジ向けデザイン・ルール・チェックツールに認定したことを発表した。
「IC Validator」は、シノプシスが今年5月にリリースを発表した新製品で、同社既存のフィジカル検証ツール「Hercules」の後継ツール。デザインターゲットを45nmプロセス以降に定めており、同社の配置配線ツール「IC Compiler」とのシームレスな連携による"インデザイン"フィジカル検証を実現している。
"インデザイン"フィジカル検証のメリットは、インプリメントを進めながらサインオフ品質のルールチェック/修正を実施できる点にあり、インプリメントした後にサインオフ検証という2段階の設計フローをシームレスに統合可能。「IC Validator」は、サインオフ検証におけるメンター「Calibre」製品の強力な牙城を切り崩すべくシノプシスが送り出した製品と言える。
今回のCommon Platformアライアンスの認定は、次世代サインオフ検証ツールとして「IC Validator」の地位を確立するもので、Common Platformアライアンスでは更にその先の28nmプロセス向けの認証作業にも着手しているという。
尚、「IC Validator」は、TSMCの新たなフィジカル検証向けの統一フォーマット「iDRC」ならびに「iLVS」にも対応している。
|ページの先頭へ|