2009年9月29日、ケイデンスは、富士電機デバイステクノロジーがケイデンスの回路シミュレータ「Virtuoso Accelerated Parallel Simulator」を使用して開発コストを約3分の1削減したことを発ました。
発表によると富士電機デバイステクノロジーは、グリーンIDC電源、通信、および自動車電装機器市場向けに開発している高耐圧・高効率のAC/DC 電源制御用ICの電源システムをフルチップレベルで検証するために、ケイデンスの「Virtuoso Accelerated Parallel Simulator」を使用。
「Virtuoso Accelerated Parallel Simulator」は、高性能で完全なSPICE精度を備えたシミュレーションを必要としていた富士電機デバイステクノロジーのニーズに応え、チップの品質向上とより迅速な製品の市場投入に貢献したという。
富士電機デバイステクノロジー 半導体事業本部 電子デバイス研究所 デバイス開発部 部長 小林 孝氏のコメント:
「Virtuoso Accelerated Parallel Simulatorにより、我々の設計チームはプロトタイプの数を削減し、それが設計コストの30%削減に繋がりました。また、Virtuoso Accelerated Parallel Simulatorを使用することで、精度を一切犠牲にすることなくフルチップ設計のシミュレーション時間を最大で75%削減できました。その結果、我々は、ビジネスチャンスを逃すことなく高品質なデバイスを市場に投入できました。」
ケイデンスの「Virtuoso Accelerated Parallel Simulator」は、2008年12月にリリースされた新世代の回路シミュレータで、既存の「Virtuoso Spectre Circuit Simulator」の精度を保ちながら、マルチスレッド処理によりシミュレーション速度を大幅に向上。新たなシミュレーションエンジンは、単一スレッドでも「Virtuoso Spectre Circuit Simulator」以上のパフォーマンスを発揮できる。
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