2009年7月14日、ハードウェアベースの検証環境を手掛ける仏EVE社は、最大10億ASICゲートに対応可能な新型エミュレータ「ZeBu-Server」を発表した。
「ZeBu-Server」は、これまでEVEの最上位製品だった「ZeBu-XXL」の更に上を行く新製品で、対応可能なデザイン規模は「ZeBu-XXL」の10倍の10億ゲートへと拡張され、マルチコア化によりコンパイル時間も短縮され2億ゲートを10時間以下/10億ゲートを12時間以下で処理可能に。検証速度も向上され、4000万ゲートのデザインで通常10メガヘルツの性能でアクセラレーション/エミュレーション可能で、複数ユーザーによる複数モードの同時利用(マルチユーザー)にも対応した。
EVEは「ZeBu-XL」、「ZeBu-XXL」、そして今回の「ZeBu-Server」と順調に製品の拡張を進めており、それに合わせて売上=シェアも拡大中。容易なセットアップ、高速な実行スピード、強力なデバッグ機能と合わせて大容量をうたい、EDA大手のエミュレーター・ユーザーやFPGA検証システム・ユーザーの切り崩しを狙う。
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