2009年7月15日、米EDA Consortiumは、2009年度第1四半期(1月-3月)の世界EDA売上報告を発表した。
EDACの発表によると、2009年Q1(1月-3月)の世界のEDA売上総額は、前年比10.7%減の11億9210万ドル。前期Q4に続き前年比2ケタ減となり遂に12億ドルを割り込んでしまったが、減少率という意味では前期の17.7%減よりも抑えた。
2008年Q1以降、世界EDA売上は前年割れが続いており、2009年Q1で5四半期連続で前年比マイナスという酷い状況に陥っている。
08年Q1:1.2%減、Q2:3.7%減、Q3:10.9%減、Q4:17.7%減
09年Q1:10.7%減
2009年Q1売上を地域別でみると、全ての地域で前年比2ケタ減を記録。中でも最も売上を落としたのが日本市場で前年比17.7%減の2億6550万ドル。ちなみに前期は北米市場が前年比22.7%減と最大の落ち込みを示していたが今期は11.6%減の4億9400万ドルと少し持ち直した。
分野別売上でみると売上の約4割を占めるCAE分野が前年比18.8%と最大の落ち込み。唯一サービス分野だけが前年比20.4%増と前期に続いて売上を伸ばしている。
2009年Q1時点でのEDA業界の従業員数は26561人で前期Q4と比較すると2.7%減少した。
2009年Q1の分野別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■CAE分野 4億2790万ドル 18.8%Down
■IC Physical Design & Verification分野 3億220万ドル 5.4%Down
■IP分野 2億3630万ドル 12.8%Down
■サービス分野 1億570万ドル 20.4%Up
■PCB/MCM分野 1億1990万ドル 7.1%Down
2009年Q1地域別の売上と昨年同時期との比較は以下の通り。
■北米 4億9400万ドル 11.6%Down
■ヨーロッパ 2億2320万ドル 15.9%Down
■日本 2億6550万ドル 17.7%Down
■アジアその他地域 2億940万ドル 11.5%Down
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