2009年6月9日、フォーマル検証のカリプト・デザイン・システムズとケイデンスは、カシオがデジカメ向けのESLフローで両社の製品を採用した事をそれぞれ発表した。
発表によるとカシオは、デジタルカメラの設計効率化を目指し、ケイデンスの動作合成ツール「C-to-Silicon Compiler」とカリプトのシーケンシャル等価性検証ツール「SLEC-HLS」を採用。「C-to-Silicon Compiler」を用いてSystemCコードからRTLを自動生成し、SystemCコードと合成されたRTLの機能等価性を「SLEC-HLS」で検証する。
カシオは、「C-to-Silicon Compiler」によって合成されたRTLをケイデンスの論理合成ツール「RTL Compiler」を用いてインプリメント。(当然この組み合わせは相性が良く品質が高いとされている)論理検証の環境としては、ケイデンスの「Incisive Enterprise Simulator」を用いる。
カリプトの「SLEC-HLS」は、ケイデンスの動作合成ツールに限らず、メンターの「Catapult」、フォルテの「Cynthesizer」とのインタフェースを備えているが、顧客事例として「C-to-Silicon Compiler」との連携を発表するのは今回が初めて。
カリプトのソリューションを用いれば、動作合成前後の等価性検証だけでなく、動作合成前の入力コードのリファインメントについても元のコードと最適化後のコードとでその等価性を検証できる。
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