2009年4月8日、ANSI-C言語からの動作合成ツールを手掛ける米Synforaは、オリンパスの子会社オリンパスデジタルシステムデザインが先端画像処理SoCの開発向けに同社の動作合成ツール「PICO Extreme」を採用したことを発表した。
「PICO Extreme」は、HP研究所に起源を持つC言語入力の動作合成ツールで、シーケンシャルなアンタイムドのCアルゴリズムからRTLを自動生成する事が可能。アーキテクチャ・テンプレートを使った構造的設計アプローチ等により、大規模で複雑なアルゴリズムをブロック分割による合成ではなく、一括でハードウェアに合成することができる。最近、ボトルネック解析機能や可視化・レポート機能、レポートからのフィードバック機能などの新機能が追加された。
Synforaの発表によると、オリンパスデジタルシステムデザインは、複数の動作合成ツールを評価した上で、デザインのキャパシティ、合成結果の面積およびパフォーマンスで最も優れた性能を示した「PICO Extreme」を選択。複雑な設計に対応できるという点も評価した。同社では、「PICO Extreme」の使用により、ANSI CからRTLサインオフまでの設計工数を最大30%削減する事を期待しているという。
尚、オリンパスデジタルシステムデザインでは、「PICO Extreme」を使ったフローを確立後、同社の他の部門にもこのフローを展開し、コンシューマ、ヘルスケア、事務機器を含むより幅広い製品に適用する計画だという。
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