2009年3月16日、シノプシスは、チップ設計を包括的に管理・効率化する新ソリューション「Lynx Design System」を発表した。
シノプシスの新ソリューション「Lynx Design System」は、最新プロセス・ノードでの設計リスクの低減とチップ開発の加速を目指すもので、設計の効率化とシステマチックな管理に主眼を置いた下記4つの要素が盛り込まれている。
・実チップ製造実績の豊富なフルチップ設計フロー
ARM-Synopsysインプリメンテーション・リファレンス・メソドロジ(iRM)をベースにした、Galaxyデザイン・プラットフォームによるRTL-to-GDSIIデザインフロー
・Foundry-Ready System
フローで使用するテクノロジ・ファイルやライブラリの事前検証、ハードIPチェッカを用いたIPの単独動作テストとインターオペラビリティ・テスト、特定のファウンダリ・プロセス・ノードやライブラリ向けのデザインの個別調整が可能
・Runtime Manager
設計フローのコンフィギュレーションや実行環境の立ち上げを自動化、各設計段階のステータスレポート、フローに関連した問題点のデバッグ、複数デザイン・ブロックのコンカレントな監視が可能
・Management Cockpit
設計プロジェクトの進行状況のモニタリング(可視化)、デザイン特性やシステム・リソースに関連した50以上の指標に基いた設計の現状確認・予測、マネンジメントが可能
シノプシスは、「Lynx Design System」の投入により、包括的な視点でチップ開発のトータル的なコスト削減を追求。それが厳しい経済状況を乗り越える一つの策だと主張している。
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