2009年2月25日、低消費電力化のためのクロックツリー合成ツール「PowerCentric」を手掛ける、米Azuro社は、新製品「Rubix」のリリースを発表した。
発表によるとAzuroの新製品「Rubix」は、フィジカル最適化とクロックツリー合成をコンカレントに処理するツールで、理想的なバランスをベースとしたクロックツリー合成ではなく、リアルなクロックに基づいてタイミングを最適化することが可能。これによりチップ速度を20%程度改善できる。
Azuroは、フィジカル最適化とクロックツリー合成を統合した「Rubix」のアプローチをバックエンド設計における革新的なステップだと主張しており、同社の主要顧客の一つであるNVIDIAの技術者やEDA業界のアナリストGary Smith氏もこれに賛同している。
Azuroは、クロック・ゲーティング挿入とクロックバッファ挿入を統合したクロックツリー合成ツール「PowerCentric」を提供しており、「Rubix」はまず「PowerCentric」ユーザーに先行リリースされ、一般顧客には今年4月から提供される予定。
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