2009年2月23日、論理設計のデバッグツール及びレイアウトエディタを手掛けるSpringSoftは、機能認証ソリューション「Certitude」を手掛けるCertess社の外部発行株式全てを購入する最終的な契約に署名したことを発表した。
SpringSoftは、未だCertessおよび株主との調整中の承認事項は審議中としているが、CertessがSpringSoft.の完全子会社となる事は決定。今後、同社のオペレーションはSpringSoft社に統合される予定となっている。
Certessは、元々検証コンサルティング会社として創業。本社はカリフォルニア州キャンベルで従業員数は20名。検証コンサルティングビジネスを通じて開発した内製ツールをとして販売し始めたのが2007年で、フランスにもR&Dの拠点を持っている。
同社製品「Certitude」は、「ミューテーション解析」と呼ばれるソフトウェアのテスト手法をベースに「検証環境の品質/信頼性をチェックする」ツールで、検証結果の品質ではなく検証環境そのものの品質をチェックするという切り口がユニークなところ。同ツールは、既に検証コンサルティング業務を通じて、250を超すASICの検証に利用された実績を持ち、Cisco社、HP社、AMD社、ST Micro社などが大手顧客として同ツールを活用している。
Certess社製品は、設計コンサルティングおよび設計サービス会社のエッチ・ディー・ラボが日本の販売代理店として製品を供給している。
尚、本発表にはGary Smith EDAのチーフ・アナリスト、Gary Smith氏が以下のようなコメントを寄せている。
「Certess社は、インテリジェント・テストベンチ市場における優良新興企業です。SpringSoft社による今回の買収は、同社の技術を大幅に向上させ、新たなEDAの主要ベンダになる足がかりとなるでしょう。」
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