2009年2月12日、国内のEDAベンチャー、ギガヘルツテクノロジーは、パワーインテグリティ解析ツール「PDN Designer」の発売を開始したと発表した。
発表によると「PDN Designer」は、設計フローの上流の回路設計のフェーズで使用可能なPI解析ツールで、仮想電源プレーン形状、電源スペックを与えることで、ターゲットとするべき電源インピーダンスを算出させることが可能。この条件を満たすべきデカップリングキャパシタの容量と個数の概算値を算出し、最適化を図る事ができる。
解析手法としてはChip/PKGを簡易モデルとして入力出来るようになっており、また電源プレーンの形状からモデル算出が出来る機能があり、Chip/PKG/PCBの組合せ解析を実施し解析品質を向上させている。
また、本ツールは、自社開発のSPICEを内臓しており、従来より約100倍以上高速な解析を行うことが可能。S-Parameterモデルにも対応しており柔軟性も高く、直感的なわかりやすいユーザーフレンドリーな操作性で、これまでパワーインテグリティが考慮できなかった設計者にも最適。
尚、同製品はサイバネットシステムによる代理店販売が決定しており、本日開催されるサイバネットシステム主催の「EDA Forum 2009」でも紹介される予定。
ギガヘルツテクノロジーは、2005年設立のベンチャー企業で、自社開発の高速SPICEのOEM提供や、解析サービスなどを行っている。
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