2009年2月23日、フォーマル検証ツールを手掛ける、米Jasper Design Automation社は、デザインの再利用を促進する新たなコンサルティング・サービス「Design Activation Services」を発表した。
※間もなくJasper社Webサイトにプレスリリースが掲載されると思います。
Jasperの発表によると、「Design Activation Services」はデザインの再利用に伴う障壁を取り払うコンサルティング・サービスで、IP再利用に取り組むSoC設計者、デザインサービス会社、IPベンダなどを主な顧客と想定。今年1月に発表したばかりの設計者のセルフテスト向けのRTL解析・デバッグツール「ActiveDesign」の技術をベースに、効率的なデザイン/IPの再利用を実現する。
具体的には、「ActiveDesign」に搭載されている「Behavioral Indexing」と呼ぶ技術を用いて、再利用対象のデザインの動作を実行可能なデータベースとして保存。これによりデザインを作成した設計者以外の第三者にもデザインの機能動作を確認できるようになり、デザインの再利用性が大幅に高まる。この「Behavioral Indexing」には、Jasperの培ってきた独自のフォーマル技術が生かされている。
現在、プラットフォームベースの設計において、既存のデザインブロックや外部調達のIPなどが多用されているが、デザインやIPの再利用にあたっては、再利用対象の動作確認、機能修正など何かしらの手を加える必要があり、一言で再利用と言ってもその実現には過大な作業負担が伴っていた。Jasperの「Design Activation Services」を利用すれば、これらデザイン/IPの再利用に伴う障壁を無くし、本当の意味で効率的な再利用を実現することが可能。SoC設計者はもとより、IPを提供する立場のIPベンダにとってもそのメリットは大きい。
同サービスは、国内ではJasper社製品代理店のCyberTec株式会社より提供される。
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