2009年2月5日、無償の仮想HWプラットフォームを提供する英Imperasは、SystemC TLM 2.0ベースのCPUモデルの公開を発表した。
発表によると、ImperasがSystemC TLM 2.0で開発した組込みソフト開発用のCPUモデルは、Imperasの提供する命令セットシミュレータ「OVPSim」上で最高1000MIPSという高速で動作。これまで提供していたARM、MIPS、ARC、Tensilica、OpenCoreの各種CPUモデルの全てについてTLM 2.0版を用意しており、これらモデルはシミュレータと合わせて無償の仮想HWプラットフォーム「OVP:Open Virtual Platforms」としてオープンソースで提供される。
Imperasによると、2008年3月に仮想HWプラットフォームを公開してから「OVP」のソフトウェアやデモ、プレゼンのダウンロード数は約10,000件。シミュレーターは500以上のダウンロードを記録。これまでImperasの環境は「OVP」で閉じらた仮想環境であったが、今回、OVPsimシミュレーターとネイティブOSCI TLM-2.0のインターフェースが用意された事でその利用価値は大幅に拡大すると言える。
尚、Imperasは、無償で仮想プラットフォームを提供し、それを用いたソフトウェア開発用のツールを販売するというビジネスを展開している。
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